では、禁酒・節酒の効果としては、どのようなものが考えられるでしょうか。これは当然ながら禁酒ダイエットのメリットとも重なる部分が多いのですが、改めて「禁酒の効果」として実感したものを中心にまとめてみます。
ダイエット(減量)につながる
これは当ブログのテーマでもありますが、禁酒や節酒はダイエットにつながります。アルコールはそれ自体が1gあたり7.1kcalを保有していますし(エンプティカロリーという説もありますが…)、ビールや日本酒などの醸造酒であれば、使用している麦芽や米などのカロリーも加わります。人によってはアルコール摂取によって食欲が増大したり、つまみを摂りすぎてしまう傾向もありますから、そういったリスクが禁酒によってなくなれば、ダイエットにつながることはやはり確実でしょう。
二日酔いに代表されるアルコール由来の体調不良がなくなる
個人的には、これが一番大きな効果のような気もしています。毎日お酒を飲んでいて「自分はお酒を飲み続ける人間なんだ」と思い込んでいたころは、ツライ二日酔いも何となく受け入れていたのですが、飲まない生活になれると、なんと無駄にツライ思いをしていたんだろう、という気になります。
アルコール依存症になる可能性がなくなる(節酒の場合、低くなる)
毎日飲酒する習慣のある人は、多少なりともアルコール依存症の傾向があるといえます。これが自分の意志でお酒をやめられるうちはよいのですが、本格的な依存症になってしまうと、まさに「治療」が必要となってしまいます。
お酒を飲むための費用が節約できる
これは言うまでもありませんが、お酒は非常にお金のかかる趣味です。外で飲む日が多い人は、もう莫大なお金を使っているでしょう。10年、20年と飲酒を続けている人の場合、一体いくら使ったかもう定かではないと思います。試しにお酒をやめてみると分かると思いますが、アルコール類を注文しないと、外食の会計はびっくりするほど安くなります。健康面とはまったく関係ないですが、これも禁酒の見逃せない効果です。
アルコールの摂取が一因となる疾病を予防できる
まだ実感できる効果というわけではないのですが、アルコールは様々な疾患の原因あるいは一因となり得ます。脂肪肝、糖尿病、各種のがん、肝炎、膵(すい)炎などなど枚挙に暇がありません。
以上、ざっと思いつくままに挙げてみました(もっとあると思います)。もちろん、飲酒には、ストレスの発散や(少量であれば?)血行促進作用、何より「美味しい」「楽しい」といったメリットも考えられます。これらと上記の禁酒の効果をどう考えるか、それがポイントにはなりますが、飲みすぎで体を壊して強制的に「禁酒」「断酒」という事態にならないためにも、できるかぎりの節酒は心がけるべきだと思います。