いわゆる「王道ダイエット」と呼ばれるものですが、要は食事と運動を正しく行って健康的に痩せるというダイエットです。極端な食事制限をメインにしたダイエットなどと比べれば、リバウンドの可能性も少なく、まさに王道といえるダイエットでしょう。
では、この王道ダイエットを行う際、お酒とはどのように付き合えばよいのでしょうか。
王道ダイエットの基本のひとつは、バランスの良い食事を3食きっちり摂るというものですが、この観点では、お酒は出来る限り飲まない、つまり禁酒や節酒をしたほうがよいといえるでしょう。
酒の肴(お酒のおつまみ)は、どうしても脂肪分や塩分の高いものになりがちです。良質なたんぱく質などの摂取量が減ってしまう可能性も少なくありません。さらに、どれだけ「バランスの良い食事をしよう」と考えていても、いったんアルコールが体に入ってしまうと、暴飲暴食に走る恐れが出てきてしまいます。
アルコール自体のカロリーも問題です。アルコールには1gあたり7.1kcalが生じます。確かに、アルコールのカロリーはエンプティカロリーという説もあり、すべてが体内に吸収されるわけではないのですが、そのカロリー代謝のために、他の脂肪や炭水化物の燃焼が後回しにされるという考え方もあり、摂取しないに越したことはありません。
また、有酸素運動などを行って脂肪を燃焼させるという観点から言っても、お酒の節酒はマイナス面が大きいといえます。そもそもお酒を飲んだ状態では有酸素運動などできませんし、いったん飲むと体からアルコールが抜けるまでには多くの時間が必要となるからです。
その意味では、王道ダイエットと禁酒ダイエットは非常に相性が良いと考えることができるといえます。むしろ禁酒ダイエットは、王道ダイエットの具体的な手段の一つといってもよいかもしれません。