ダイエットにはいろいろな考え方がありますが、大原則として「摂取カロリー<消費カロリー」という状態を確保する必要があります。摂取カロリーよりも消費カロリーのほうが大きければ、少しずつでも確実に痩せていきますし、逆であれば必ず太ります。

アルコールは、1gあたり7.1キロカロリーを持っているとされます。つまり、一般的なビール(アルコール度数5%)であれば、500ml缶1本あたり25gのアルコールが入っていて、そのアルコールだけで約178キロカロリーが入っているということになります。
さらにビールには、糖質ゼロといったタイプを除けば、麦芽をはじめ他のカロリー要素も入っています。禁酒を実行することで、それらまで合計した分の摂取カロリーは確実にカットすることができるわけです。
もちろん、アルコール自体が持っているカロリーは「エンプティーカロリー」であり、体内にはあまり吸収されないという説が根強いのも事実です。ただ、これについては科学的に本当のことが分かっていない部分も多く、基本的に憶測で述べられているのが真相と言えそうです(エンプティ―カロリー関連については、こちらの記事もどうぞ)。
いずれにしても、アルコール自体にカロリーが含まれている以上、その摂取を控えることが「摂取カロリーの減少」につながることは確実です。アルコール摂取による食欲増進効果などとも無縁になりますから、ダイエットを成功させるうえで、禁酒が大きな味方になることは間違いありません。