おそらく多くの人がやっていることなので、「コツ」というほどの話ではないかもしれませんが、個人的には、しっかり禁酒・節酒の意思表明をすることが、禁酒・節酒を成功させる大きな秘訣だと実感しています。
お酒を日常的に飲む習慣がある人の場合、周りの人間は想像以上に「この人は毎日お酒を飲む人なんだ」というイメージを強く持っています。この場合、本人がしばらく節酒しようかな…と思っていても、夕食時にビールが何の気なしにポンと置かれると、ついつい「一本くらい飲もうかな…」という気分になってしまうものです。
正直、禁酒(特に節酒)については、「今日はやめておこう」という気さえ起これば、その日一日くらいはそれほど難しいものではありません。しかし、そこに少しでも「飲もうかな…」という気持ちが入り込むと、今度はそれを抑えることが非常に難しくなります。常用飲酒の習慣が長く、禁酒や節酒を始めたばかりの人は、特にこの傾向が強いのではないでしょうか(私もそうでした)。
これは本当に微妙な話で、なかなか分かりやすく説明するのが難しいのですが、飲むか、飲まないかは、本当に紙一重の差で決まります(この紙一重という話はいずれきっちりまとめたいと思います)。
そこで、少しでも「飲む」方向に引っ張られないためにも、周りの人には「私は禁酒あるいは節酒中なので、よろしくね」と宣言しておくわけです。
これまでの飲酒習慣にもよりますが、場合によっては「またまた無理なこと言っちゃって…」と相手にされないケースがあるかもしれません。また、ついつい飲んじゃう(私は飲みたいときには飲むことにしています)こともあるでしょうから、後でウソつき呼ばわりされる可能性も少なくありません。
しかし、家族など周りの人は、あなたが毎日お酒を飲んでいることを、決して心の底から歓迎し喜んでいるわけではありません。禁酒や節酒を宣言して、少しでも実行することができれば、きっと陰に日向に協力してくれるはずです。思い立ったが吉日、さっそく宣言してみましょう。