お酒を飲まないと眠れない――。寝酒なんていう言葉もあるように、アルコールには、確かに寝つき(入眠)をスムーズにする効果があります。その理由を簡単にいえば、アルコールが脳神経の働きを鈍化させるからですが、「眠りの質」という点でいうと、アルコールに頼るのはあまり得策とはいえないようです。
まず、適量(少量)のアルコールを飲んで眠りに入った場合、最初は深い眠りが得られるケースが多いのですが、その後は睡眠が浅くなってしまう傾向があります。一晩トータルでみれば、アルコールを飲まない場合と比べて、しっかりとした睡眠を取ることができないわけです。
また、お酒を飲むとトイレが近くなりますから、そのために目が覚めてしまうケースも多くなります。さらに大量に飲酒したような場合には、脱水症状で喉が渇き、結果として目が覚めてしまうこともあるでしょう。当然、これでは「良い睡眠」は得られません。
ただ、こういろいろ言ってみたところで、実際に寝酒が習慣づいている人の場合、お酒を飲まないと眠れないという事実があるのも確かでしょう。私が毎晩飲んでいたときの話でいえば、特に眠るために飲んでいたわけではありませんが、禁酒を始めて数日間は非常に眠りが浅く、けっこう寝苦しい夜を過ごすことになりました。
後で知ったのですが、こうしたちょっとした不眠もアルコールの離脱症状(退薬症状、いわゆる禁断症状)の一つのようです。私の場合、幸いなことに3〜4日ほどの連続禁酒でグッスリとした眠りが得られるようになりましたが、この睡眠は、アルコールを飲んで寝ていたころを比べると、かなり「深い」ような気がします。
今でも朝は眠いので、寝起きが良くなったという感覚はないものの、眠ってしまってから起床時間が近づくまで、ほとんど目を覚ますことはありません。以前だったら、朝方にはトイレに行きたくなったり、のどが渇いたり、二日酔いで気持ち悪くなったり……ということがザラだったのですが、そういった夜とはまったく無縁になりました。
そういえば、夜グッスリ眠れている証拠なのか、昼間に眠くなることも滅多になくなりました。以前の私のように、何年も常用飲酒をしている人の場合、お酒をやめた直後は「眠れない!」というケースがあるかもしれませんが、それを乗り越えると必ず今まで以上の睡眠が得られるようになるはずです。
posted by N(エヌ) at 10:26
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